人間勇気があれば、やれる。
こんばんは、サトウです!
タイトル。まさにそのまま、人間勇気さえあれば何でも出来る。アントニオ猪木さんのように元気もとても必要、そしてそれに加えて勇気があれば何でも出来るよっていう出来事を思い出したのでお話します!
確かあれは高校2年生の時、地元から少し離れた場所で地盤のライブがあるからと1人で行った時のことです。
親には友達と遊びに行く、というウソをつき1人電車に揺られて行ったんです!まぁまぁまぁ!お目当てを見て帰れば特に帰りも遅くならないだろう、そんな安易な考えでした。
しかし待てども待てどもお目当てのバンドは出てこない…
『え?まさかトリ?ま、まぁでもトリでもここから駅まではそんな遠くないし大丈夫だろう!』
そんな気持ちで他のバンドも楽しみながら暴れ、時々時計も気にしつつ、さぁお目当てのバンドの番に!もちろんトリ!しかし予想以上に時間が危ない!!!もしかしたらこれおま終電とかになるレベルで危ないぞ!?でもせっかく来たのに観ないわけにも行かない、終わってすぐ走って駅まで迎えば何とかなるだろう!!っていう感じで全力で楽しみながら…
終わった瞬間速攻で駅に向かう私。
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何分着の電車に乗ります。
迎えお願いします。
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ゼーハー言いながら揺れる画面を見ながらメールで親に伝える。
そして駅に無事到着!
思わず出発時間2分前!!!!っしゃ!!!間に合った!!!!!やったーー!!!!!と心の中で叫びました、私まだまだいけるやん!!と。
しかし駅のホームに、私が乗るはずの電車が着てない。あれ?何?遅れてるんかな?そんな風にとぼけてると
トゥルルルルルルルルル〜
1番乗り場、◯◯時◯◯分発◯◯行き、まもなく発車致します。
は?
いやいやいやいやいやいやいや待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て私がいるこの乗り場は何番だ?一体私はどこに行こうとしている?
恐る恐る上を見上げ、目に入った番号は3番。
そう、私がいるのは3番乗り場。
1つ乗り場を挟んだ3番乗り場。
何故間違えた??どうしてこうなった???
落ち着こうとしていた心臓も少しずつ鼓動が早くなる。走っていた時の感じとは違う鼓動の速さ、むしろ今の方が速い。
そしてもうこの時点で出発時刻の1分前、普通に考えて間に合わない、1番乗り場まで行くのに。
このまま目の前で出発するのを見送るのか?
い
や
だ
。
嫌だ、ふざけるな、ここまで走ってきたのに見送ってたまるか!!!!何よりさっき親に送ったメール、もし万が一あの時間よりも遅れると次の電車までかなりの時間待たなきゃいけない、最寄りの駅に着くのもだいぶ遅くなる、そして何より怒られる!!!!!!!そんなの嫌だァアア!!!!アアァアァア!!!!!
嫌すぎて頭の中の何かがプチッと切れて
『嫌なら電車を止めればいいんだ!!止めよう!!』
空気を一気に吸い込み、
一瞬息を止め、
出発間近の電車に、
まぁあああぁあああっっっっぇてぇええええええええええええええ!!!!!!!!!!
同じホームにいる人、もう電車に乗ってる乗客たち、そして駅員さん、全員がこっちを向いた。
むしろ見てください。
その時はそう思いました、あの電車の出発を阻止出来るなら何でも良い!!私はあれを止めれるなら今恥かいてもいい!!
それからの私の動きは秒でした、30秒いや、20秒くらいで1番乗り場に走りこむ、ホームまでのエスカレーターがあんなに有り難かったことはありません。エスカレーターの創設者に心底感謝しました。
トゥルルルルルルルルル〜
ホームに着いた瞬間出発の音楽鳴り響き、それと同時に電車の中に飛び込む。パッと携帯で時間を確認すると出発時間を1分経過してて。すごい顔して叫んだから車掌さんも待ってくれたのかな?と。
そして、間に合った…良かった……そう安心したのも束の間、電車に入った瞬間乗客が一斉にこっちを見て
『お前がさっき叫んだ奴か』
痛々しい目線を頂き無事最寄り駅に到着、帰宅しました。
だけどあの時叫んで無かったら今まで走ってきた自分を無駄にしてたと思うし…なんて前向きに考えてますが電車を止めてしまったことは申し訳ないと反省しています!
子どもだったからこそ出来たことですが今はもう大人です、そんな事はせずに乗り遅れれば見送ります。
だけど、あの時の私を少し思い出して懐かしいと思いつつ、あれだけの事をしたならこれから何かあった時にはあの勇気を持って行動していこう、なんて思いました!
とてつもなく長くなっちゃいましたが、お付き合いいただきありがとうございました〜!